
マンション大規模修繕工事の周期は通常10〜15年で、平均は12年程度です。1回目(経年12年頃)の工事では、新築時の状況に戻す修繕、すなわち基本修繕が主体となります。2回目(経年24年頃)は、改良、グレードアップ、各部位の更新や設備などの工事項目も加わります。3回目(経年36年頃)は、建物の外構など残っていた部分も一新されて、改修によりマンションの再生が達成されることになります。
しかしながら、現実には住民の高齢化や意見の違い、資金不足などのために合意形成が進まないことも多く、マンション再生は非常に難しい課題となっています。
マンションを長期にわたって快適な住まいとして維持し、資産価値を保全するためには、共用部分の長期的な修繕計画を立てることが大切です。その計画に従って適切な時期に工事を行い、建物を維持保全することを「計画修繕」と言い、この基礎となる計画を「長期修繕計画」と言います。
大規模修繕工事や日常修繕を実施するための資金は、修繕積立金として住民より集められたお金です。工事の目的を十分に検討して、無駄を省き有効に使われなければなりません。
長期修繕計画の継続的な見直しを!
もし長期修繕計画が、「建物の経年劣化への対応」だけで作成されているのでは不十分です。計画の見直しでは、改善・改良などのグレードアップ、関連法令の改正や社会的変化への対応などを項目に加えることで、実状に合った「計画修繕」の予算を準備できます。次回の計画立案時には、今回の工事で見送りとした項目の繰り入れ、不足項目の追加計上、そして設備も含めた今後の計画修繕の総合的な見直しが必要です。













