修繕範囲・仕様確定のための建物調査診断

建物調査診断について

マンション大規模修繕で取り掛かる最初のステップは、建物調査診断です。ここでは、修繕を行う範囲や仕様を検討するための現状を把握することが目的となります。
居住者へのアンケート調査からはじまり、目視や触診、打診による現地調査、専用の検査機器による試験を実施。
それらをとりまとめ調査報告書を作成し、その内容を報告会で発表して居住者に大規模修繕の必要性を認識してもらいます。

マンションの大規模修繕コンサルタント「三衛建築設計事務所」では、改修設計のプロが現場調査を行いますので、建物の問題点は見逃しません。
雨漏りや建物に関する気になる不具合など何でもご相談ください。

建物調査・診断段階で行うこと

STEP1アンケート調査の実施
当社で用意したアンケート書式をベースにして、理事会や修繕委員会と話し合い調査項目を作成します。
特に外壁からの漏水の有無やバルコニーの劣化状況を聞き取り調査。その他に気になる不具合や改良・改善の要望なども把握できるように事前に確認をします。調査後は当社でとりまとめ、結果を集計。
居住者からの要望事項などに関しては打ち合わせを行い、どの箇所を対応するかを決定します。

STEP2目視・触診・打診による現地調査の実施

外壁や共用部分の内壁、屋上・エントランス・廊下などを目視・触診・打診で調査します。駐車場や駐輪場、フェンスや舗装など建物の周囲も調査。 その際に主にひび割れ・変色・剥離といった外観からの不具合を調べます。

また、戸別にバルコニーへの立入調査も行います。総住戸数の5~11%の割合で調査を行いますので、事前に調査宅に打診して協力いただける時間に実施。 特に漏水などの不具合があるバルコニーは重点的に調べます。
さらに経年数の多いマンションでは必要に応じ給排水や電気設備なども合わせて現状をチェック。 これらも外観目視で、各設備の劣化状況を調査します。

STEP3検査機器を使った各種試験・調査の実施
目視や触診・打診だけでは分からない劣化の状況を調べるため検査機器を利用して調査・試験を行います。
塗膜の付着強度、タイルの付着強度、コンクリート中性化深度測定、シーリング物性試験などを実施。
必要に応じて赤外線やロボットといった特殊な機器を用いた、より細部にわたる調査を行うこともあります。
なお、設備は経年数や劣化の程度に応じて給排水設備詳細調査を提案します。

STEP4調査報告書の作成
現地調査や検査機器による調査結果を現地で撮影した写真と合わせて分かりやすく整理していきます。
項目別に調査結果やデータをまとめ、それぞれの劣化状況、問題点などを記載。
これらの結果から改修基本仕様提案書を作成し、すべての調査結果とアンケート結果を一つのファイルにまとめて作成し、提出します。
なお、劣化分布図については足場のない状況での調査のためすべてを確認できないことと目視検査の精度が期待できないため原則作成しません。

STEP5調査診断報告会の開催

調査報告書をまとめたら、居住者への調査結果を報告します。
診断報告書のポイントをコンパクトにまとめたダイジェスト版を作成して、全戸に配布。報告会で使う説明資料も作成します。

配布書類だけで説明しても分かりにくいので、調査結果や劣化状況の写真などをプロジェクターでスクリーンに映しながら説明を行います。
一般の居住者が対象なので、分かりやすく説明することが重要です。
居住者の意識を高めて、大規模修繕に対する認識を深めてもらうための大事な報告会をしっかりとサポートさせていただきます。